J-STAGE:NII学会発表データベースへの補充抄録(1)

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第51回大会(Medical Entomology and Zoology Vol.50 Supplement)
A19  南スラウェシ産ヒトスジシマカ雄成虫の飢餓および給水条件下でのグリコーゲン、脂肪の変動
沢辺京子○(産業医大・寄生虫学熱帯医学)・茂木幹義(佐賀医大・微生物)
 インドネシア南スラウェシ産ヒトスジシマカ雄成虫を乾燥条件下で飢餓状態に、あるいは水または砂糖水を与えた場合のグリコーゲンと脂肪量の変化を、前回報告したネッタイシマカの結果と比較した。Ujung Pandangはネッタイシマカ、ヒトスジシマカ共に幼虫期のエネルギー量も成虫の乾燥耐性も高い系統、ヒトスジシマカSumarrangはそのどちらも低い系統である。ヒトスジシマカ2系統の飢餓状態での乾燥体重、グリコーゲン、脂肪量はいずれもネッタイシマカよりも低く、砂糖水を与えるとグリコーゲンも脂肪も高い値を示したが、水だけの状態でネッタイシマカがグリコーゲン量を維持できるのに対し、ヒトスジシマカは2系統とも低いままであった。これらの結果は、ネッタイシマカは幼虫期にグリコーゲンや脂肪を蓄えることができ、また成虫期の飢餓状態でもこれらエネルギー源の低下を抑え、あるいは合成できるため、乾燥下での生存に優れていることを示唆している。

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